〜全員の熱い想いを背負って走る

チャン・フン監督『タクシー運転手〜約束は海を越えて』@シネマート新宿

 

1980年韓国で起こった光州事件を元に描かれた今作。

 

光州事件を世界に広めるために日本から来たドイツ記者ピーターと彼を現地まで送り届けたタクシー運転手マンソプの物語。

 

1980年5月。民主化を求める大規模な学生デモが起こり、政府は厳戒態勢で光州までの道を封鎖しようとしていた。

光州事件を取材しようとする記者ピーターをある情報を聞きつけタクシーに乗せたマンソプは光州までなんとか彼を送り届けるが。。

 

タクシー運転手マンソプ役には『殺人の追憶』や昨年公開の『密偵』では日本語を披露していたソンガンホが

 

ドイツ人記者のピーターには『戦場のピアニスト』のトーマスクレッチマンが

 

今年公開の『デトロイト』とも重なる部分はあった。

どちらも実際にあった事件だからこそ悲惨であるし目を背けたくなるが、こうやって映画を通して”知ること”は大事なことだと思う。

 

劇中である男が漏らした一言。

 

「ニュースが言っていることは嘘だ」

 

現代にも何が本当なのかわからないことはたくさんある。

 

大学の頃、メディアリテラシー論の教授も言っていた。

「テレビにうつらなければなかったことと同じこと」

実際に起きたことでもそれを伝えなければなかったことになってしまうし。

実際に起きていないことでも伝えてしまえば受け手によってはあったことだと錯覚させられてしまう。

 

現代なんてそれがますます入り組んでいて、自由に誰でも発信ができる今だからこそ

真の情報を発信できる力と受信する力を持つことが重要なんだと思わされる。

 

1つの目的に向かう熱き男たちの友情。

その目でぜひ。

 

 

 

 

 

☆☆☆☆以下ネタバレ☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一番ぐっときたのは娘の髪の毛をリボンでゆってあげるシーン。

お母さんを病気で亡くし男でひとつで育て上げてきたということが言葉なしに伝わることはとても素敵。

 

 

個人的に毎度韓国映画で好きなのは食べるシーン。

たくさんの料理がでて、スープとか割と雑に食べるところが本当に美味しそう。

つい終わった後は韓国料理を食べに行ってしまう。

 

 

“世界中に真実を伝えること”みんなの目的はひとつになりピーターを無事に日本に返すために政府の車をタクシー運転手たちが身体を張って止めるシーンは涙なしにはみれない。

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