〜誰もエンドロールで立てなかった。これが事実

ヨルゴス・ランティモス監督『聖なる鹿殺し』@シネマカリテ

 

『籠の中の乙女』『ロブスター』のギリシャの鬼才と呼ばれるヨルゴス・ランティモス監督の最新作!

第70回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞しました!

 

予告からも伝わるこの不気味さ。

予告でも印象的なエリーゴールディングの「Burn」が頭から離れません。

 

 

コリンファレル演じる心臓外科医のスティーブンは妻と二人の子供と順風満帆な生活を送っていた。

ある日謎の少年マーティンを家に招き入れたことから息子のボブが突然歩けなくなり

更には娘のキムも歩けなくなるなど不思議な現象が続出して。。

 

 

妻のアナ役にはニコールキッドマンが☆

最近では『ビガイルド』でも共演してます。

 

謎の少年マーティンには『ダンケルク』にも出演していたバリーコーガンが!

夢に出てきそうなほど不気味!!!

 

とにかくいい気分で映画館を出ることはできない映画ですが

人間の欲深さ、支配構造の変化などを描くのがうまくて。

 

エンドロールでは会場にいた全員が立てなかった。これが事実。

 

 

 

 

☆☆☆☆以下ネタバレ☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

謎の少年マーティンは

実はスティーブンが担当していてオペ中に亡くなった男の息子で

不気味なマーティンを避けるようになってきたスティーブンを上のカフェで呼び出したマーティンから衝撃の事実が告げられる。

 

あなたは僕の家族を一人殺したから

あなたも一人死ぬ人を決めなくてはならない。

さもなくば次々と病気で死んでいく。

 

ステージ的には以下の4つのことが起こる

1手脚が麻痺する

2食欲がなくなる

3目から血が出る

4死ぬ

 

このことを時間がないと言っていたスティーブンに早口でなるべく早く伝えたよと言ったバリーコーガンの演技が本当に怖くて震える。

 

特に印象的だったのは息子や娘が歩けなくなりマーティンに何か原因があると思った、妻アナが彼の家を訪問した時にパスタを豪快にむさぼるシーン。

 

昔誰かにパスタの食べ方は父に似てると言われたんだ

フォークでくるくるとパスタを巻きつけて口に押し込む

この食べ方が印象的なだったらしい

けど、みんなパスタの食べ方は一緒なんだ

そのことに気づいた時ショックだった

父が死んだと聞いたことよりショックだった

 

この時の彼もこれまたゾッとするのです。

 

結局誰かを殺すことを決めない限りこの謎の呪いは終わらないから

誰かに決めなきゃいけないんだけど、そりゃあもうなかなか決められない。

 

子供たちの学校の先生に「強いて選ぶならどっちが優秀ですか?」なんて聞いちゃったりして。

 

やはり彼が選ぶってなるとみんな彼を神のように崇め、気に入られようと努力する。

ボブはこれまで切らないと拒んできた髪を切って心臓外科医になりたいと言ってみたり

 

アナはカラダで迫り、選ぶなら子供たちのどっちかよ。わたしとあなたならまた子供を産めると。

 

キムはわたしを殺してと。家族のためなら犠牲になれると持ちかけ、結局はマーティンにわたしを治して一緒に逃げようとせまる。

 

 

『聖なる鹿殺し』

この題名と物語はギリシャ神話の「アウリスのイピゲネイア」に関係しているとか。

 

 

 

 

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